第14号: 質問した言葉で選択肢を作る
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メールマガジン『きくすけ道場』
〜社内アンケートのプロになれる〜
━━━━━━━━━━━━━━━第14号:2005年5月12日発行━
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も く じ
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1.アンケート作りのコツ 〜質問した言葉で選択肢を作る〜
2.アンケート診断 〜医療関連業 財務担当 様〜
3.西村講師のコラム 『もっと知りたい聞き方話し方』
〜「聞く」話し方は「利く」〜
☆お役立ちセミナー情報 〜実践アンケート講座のお知らせ〜
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こんにちは!
メールマガジン『きくすけ道場』担当の成相(なりあい)です。
皆さんは一日何通くらい社内へメールを書かれますか?
私は一日に結構な数のメールを書きます。
たまに、「自分で伝えたこととは違う反応が相手から返ってきた」
という場面に出会うことがあります。
それは、“文章”というものが、人それぞれで表現が違うように、
それを受け取る側にとっても、それぞれの価値観によって捉え方が
様々だからだと思います。
だからこそ、“文字コミュニケーション”に任せすぎないで、実際
に会って話したりする、“対面コミュニケーション”を継続的に
欠かさないようにしています。
アンケートも同じ要素があります。
“アンケートを実施するのでご協力ください”という姿勢を、
アナログな活動で伝えるということも大切だと思います。
とはいっても何百人、ひいては何千人のアンケート回答者全員に
対面で会うことは容易ではありません。
ですので、まずは“文字コミュニケーション”がうまく行え、
少しでも相手に伝わるように、分かりやすく丁寧に表現するという
ことが重要です。
それでは本日も、アンケート作成にお役立ていただけるコツを
お届けしたいと思います。
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1. アンケート作りのコツ
− 質問した言葉で選択肢を作る −
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ここに、このようなアンケートの設問があります。
――‐設問例1――‐――‐――‐――‐――‐――‐――
質問:今年度の事業計画の内容について
どの程度知っていますか?
○十分 ○ほぼ十分
○やや不十分 ○不十分
――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――
では、同じ質問内容で以下の設問を比べて見てください。
――‐設問例2――‐――‐――‐――‐――‐――‐――
質問:今年度の事業計画の内容について
どの程度知っていますか?
○十分知っている ○ほぼ知っている
○あまり知らない ○まったく知らない
――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――
どちらが「分かりやすい」と感じますか?
多くの方が、設問例1より設問例2のほうが「分かりやすい」と
感じたのではないかと思います。
何故でしょうか?
それは、質問した言葉で選択肢を作っているからです。
この設問例2は、質問文の「知っている」という言葉で選択肢を
作っています。
質問した言葉を選択肢で繰り返すことで、その設問が何について聞い
ているのかが、回答者に分かりやすいものとなります。
回答者が「分かりづらい」と感じることは、ひいてはアンケートの
回収率低下にもつながりかねません。
質問した言葉で選択肢を作るという少しの工夫で、様々な状況でアン
ケートに答えている回答者のより多くに、「分かりやすい」と感じて
もらうことができます。
★ 12号までに掲載したアンケート作成のコツは
こちらからご覧になれます!
⇒ http://kikusuke.jp/knowhow/index.html
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2. アンケート診断
− 今回は、[医療関連業 財務担当 様] の
診断依頼です −
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【診断依頼のお便り】
社内ヘルプデスクの改善のため、満足度調査を行いました。
しかし、アンケートを作ったことが初めてだったことも
あり、回収結果が大変悪くて困っております。
次回また同じような項目で調査を行う予定ですので、
アンケートの改善を行いたいと思っております。
診断をお願いします。
【診断アンケート】
_________________________
社内ヘルプデスクの満足度調査
_________________________
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・
Q1).ヘルプデスクCALLの繋がり具合
○良い ○普通 ○やや不満 ○不満
Q2).ヘルプデスクメールのレスポンス
○良い ○普通 ○やや不満 ○不満
・
・
_________________________
【診断結果】
Q1).について
この選択肢の中で、一般的に“普通”という選択肢が一番
回答する側にとっては、曖昧に答えられがちになります。
なぜなら、回答者は作成者の意図する“普通”の基準が
分からないからです。
まず“普通”とはどんな状態を示しているのか、作成者の
基準で定義することが大切です。
そうすることで、回答者は迷うことなく回答することが
できます。
選択肢の改善例として以下をご紹介します。
====選択肢改善例=============
○良い
(コールしてすぐに繋がる場合)
○ふつう
(3コール以内に繋がる場合)
○やや不満
(3コールを超えてやっと繋がることが多い場合)
○不満
(3コールを超えても繋がらず
「またおかけ直し下さい」の自動応答が流れる場合)
=======================
このように、回答者の気持ちになって考えることで
回答者にとって答えやすい選択肢が作れます。
Q2).について
選択肢の部分はQ1の診断結果で書いた内容と同じです。
また、質問の全体を通してですが、質問は質問の形で作る
ことをお勧めします。
質問文になっていない文章だと、回答者は何を聞かれて
いるのかが分かりづらい場合が多いです。
別の概念のものを一度に聞くということは、質問文だけ
ではなく、選択肢さえも複雑なものになる可能性があります。
選択肢が複雑になれば、必然的に回答結果も分析しづらく
なると思います。
質問文の改善例として以下をご紹介します。
====選択肢改善例=============
質問:ヘルプデスクからの問合せメールへの
レスポンスはいかがですか?
=======================
以上のように改善したことで、何を質問されているかが
分かりやすくなり、回答しやすくなったと思います。
・
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あなたのアンケートは、回答者が回答しやすいものですか?
思うように回収結果が集まっていますか?
上記コーナーでは、株式会社ネットマンが開催する【実践アンケート
講座】の受講特典としてお届けする、「アンケート診断」の結果を
情報漏洩にならないように改訂し、許可を頂いた上で、トピックスに
して記事にしております。
実践アンケート講座についてはこちら
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3. 「実践アンケート講座」の西村講師のコラム
『もっと知りたい聞き方話し方』
〜 「聞く」話し方は「利く」 〜
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アンケートも基本はコミュニケーションです!
そこで、このコーナーでは、
コミュニケーション・スキル研究所 主任研究員の西村講師が
上手な「聞き方・話し方」のエッセンスをご紹介します!
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「ちょっと話があるんだけど。」
あなたがそう話しかけたら、彼女はどう反応するでしょうか?
「えっ!?何か疑われているのかしら?」(信頼感の欠如)
「なにか不機嫌みたいね?」 (悪い感情の推測)
「いきなり“話がある”なんて
ずいぶん失礼な言い方をする人ね!」 (好意の消滅)
男性の「ちょっと話があるんだけど。」という言葉に、
女性がなぜこのような感情を持つのでしょうか?
それは、女性のコミュニケーションスタイルが、
「意味」と「感情」の両方を伝えるものだからです。
それなのに男性は、この二つを切り離して言葉を使うことに
なんの抵抗も感じません。
「話がある」という言い方を、ただ「伝える情報(意味)がある」
という場合にも平気で使います。
では、こんな時、女性にはどのように話しかけたら
自然に受け入れてもらえるのでしょうか?
続きはコチラから!
⇒http://kikusuke.jp/column1/050510.html
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本メールの全文または一部の記事を許可なく複製、複写、転載、翻訳、
転送を禁止します。
但し、「社内向けアンケート作成」が目的の場合に限り、社内転送のみ
許可します。
Copyright 2005 NETMAN Co.,Ltd. All Rights Reserved.
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次回は5月26日(木)の発行です。お楽しみに! |
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アンケートの作り方が学べるメルマガとして、2005年6月まで計17号を配信していました。 |
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