第8号: 自由回答は例でリード
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メールマガジン『きくすけ道場』
〜社内アンケートのプロになれる〜
━━━━━━━━━━━━━━━第13号:2005年4月28日発行━
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も く じ
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1.アンケート作りのコツ 〜自由回答は例でリード〜
2.アンケート診断 〜電気機械器具製造業 人事教育担当 様〜
☆お役立ちセミナー情報 〜実践アンケート講座のお知らせ〜
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こんにちは!
メールマガジン『きくすけ道場』担当の成相(なりあい)です。
今年の花粉は昨年の数十倍以上とのことですが、私の周りの花粉症の
方は、既に症状が表れているようです。重度の場合「もう病院に行っ
た」なんて話も聞きました。私はまだ幸いにも発症していないのです
が、皆さんはいかがですか?
当メールマガジンも、気付けば既に8回目の発行となりました。
だんだんと読者の皆様からの反響やお問合せが増えてきて、嬉しい
限りです。
また、当メールマガジンをまだ登録していないというお客様からの、
お問合せも増えております。その中でも、近頃は「メールマガジンの
バックナンバーを見たい」というご依頼をよくいただきます。
お問合せいただいたお客様に“なぜバックナンバーをご覧になりたい
のか”をお伺いしたところ「過去のコツも参考にして、アンケートを
作成したいと思っている」とのお答えが大半でした。
このように、バックナンバーをご希望いただける方が増えているので
現在、このメールマガジンをWebサイト化して、皆様にいつでも簡
単に、コツなどの情報をお伝えしたいと考えております。
是非ご期待ください!
それでは、本日もアンケート作成に役立つコツをお届けいたします。
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1. アンケート作りのコツ
− 自由回答は例でリード −
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以下のような“自由回答形式”の設問を、アンケート作成者であれば
必ず一度は使った経験があると思います。
――‐設問例――‐――‐――‐――‐――‐――‐――
質問:研修で使用した教材について、どう思いましたか?
[ ]
――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――
このような“自由回答形式”は、選択肢が想定できない場合や、率直
な意見を幅広く収集したい場合などに、とても便利な回答形式ですが
安易にこの回答形式を使っている方が多いようです。
というのも、“選択型回答形式”の場合には、選択肢の内容を吟味す
る作業を行うのですが、“自由回答形式”の場合には、その作業がな
いせいか、この回答形式の特徴を把握して使い方を工夫しようという
傾向が少ないようです。
使いやすい回答形式だからこそ、その特徴をふまえて上手に使いたい
ですね。
それでは、上記の“自由回答形式”を使った設問例ですが、どこに改
善のポイントがあるのでしょうか?
注意していただきたいのが、質問者が聞きたいことを、回答者がどの
部分から知ることができるか、という点です。
まず、“選択型回答形式”の場合ですが、質問者がどのような種類・
程度の回答を求めているかが、質問文・選択肢の“両方”から知るこ
とができます。
それに比べ上記例のような、“自由回答形式”の場合は、質問者がど
のような種類・程度のことを聞いているのかを、回答者は“質問文か
らしか”知りえることができません。
このような視点から、上記例の質問文の「研修で使用した教材につい
て、どう思いましたか?」を考えると、回答者が「どう思うって・・
・・研修で使用した教材の“何”について、回答を求めているんだろ
うか?」と少しの間、考え込んでしまうという事が安易に想像できま
す。
これではスムーズに回答できず、回収率にも影響してしまいます。
では、どうしたらよいのでしょう?
それは、回答の“例”を設けて回答をリードすることで解決します。
以下の改善例をご覧下さい。
――‐改善例――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐―‐
質問:研修で使用した教材について、どう思いましたか?
【例】・研修後でも読み返したいと思う内容だった・・等
[ ]
――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐―‐
このように質問文に例を付加することで、質問者が聞きたいことを
より具体的に、回答者に想像させることができます。
ただ単に「どう思いましたか?」ではなく、例を設けて質問文だけ
で何を聞きたいかが、回答者に伝わるようにしましょう。
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答えづらいポイントだったのかということに気づきました。
7つのヒントを参考にして、改めてアンケートをやってみよう
と思います。どうもありがとうございました。
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2. アンケート診断
− 今回は、[電気機械器具製造業 人事教育担当 様] の
診断依頼です −
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項目ごとに、次の質問にお答えください。
Q1)この研修の内容は現在役に立っていると思いますか?
a.役立っている
b.どちらかというと役立っている
c.どちらともいえない
d.どちらかというと役立っていない
e.役に立っていない
Q2)Q1でaまたはbと回答した方に質問です。
どの点が役に立っていると思いますか?(未記入可)
Q3)Q1でdまたはeと回答した方に質問です。
役に立たないと感じる理由は何ですか?(複数回答可)
a.十分に理解できなかった
b.役立てる機会が無い・少ない
c.研修自体に意味が無い
d.研修のやり方・教え方が悪かった
e.その他(できればコメントもご記入ください)
Q4)この研修に関して何かコメント(改善点、良かった点
など)があれば記入してください。
・
・
_________________________
【診断結果】
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・
Q1)について
聞かれたいことは良くわかりますので、適切な質問文と選択肢
だと思います。
ただ質問文に「現在」という言葉が入っていることが、少し
気になります。
というのも、研修内容によっては、このアンケートの締め切り
後の業務で「役立ったかどうか」がわかるものがあり、提出す
る時(現在)ではまだ「役立っているかどうか分からない」と
いうことがあるのではないかと思います。
そのような理由で、質問から「現在」を取ってみることをお勧
めいたします。
また、「思う」も省いてストレートな聞き方にしてみてはいか
がでしょう。「役に立っていると“思い”ますか?」ではなく
「役に立っていますか?」のほうがより具体的で研修の効果が
計れるかと思います。
以上の点をふまえて改善後の質問文としては、以下のようにな
ります。
―‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐―‐―‐―
<質問文改善例>
Q1)この研修の内容は役立っていますか?
―‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐―‐―‐―
・
・
Q3)について
Q1の設問で「役立っていない」と思っている方だけに、より
詳しい理由を聞く質問としては、適切な内容だと思います。
ただ、選択肢はもう少し分かりやすい表現を考えられても良い
かと思います。
例えばc.の、「研修自体に意味が無い」などは、意味が無い
と感じた理由が分からないので、「意味が無い」とだけ選択
してもらっても、回答結果集計後に対応に困ることとなるの
ではないでしょうか。
以上の点をふまえて、参考として以下の選択肢を、改善例と
してお勧めいたします。より選択しやすい表現になっている
かと思います。いかがでしょうか。
―‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐
<選択肢改善例>
a.研修内容を良く理解できていなかったことが分かった
b.研修内容を役立てる機会が少ない・無い
c.研修内容が悪い(意味がない)
d.研修の内容はともかく、やり方、教え方が悪い
e.その他(お気づきになったこと)
[ ]
―‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐
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本メールの全文または一部の記事を許可なく複製、複写、転載、翻訳、
転送を禁止します。
但し、「社内向けアンケート作成」が目的の場合に限り、社内転送のみ
許可します。
Copyright 2005 NETMAN Co.,Ltd. All Rights Reserved.
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次回は3月3日(木)の発行です。お楽しみに! |
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アンケートの作り方が学べるメルマガとして、2005年6月まで計17号を配信していました。 |
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