第7号: 複数の事柄を一度に聞かない
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メールマガジン『きくすけ道場』
〜社内アンケートのプロになれる〜
━━━━━━━━━━━━━━━━━第7号:2005年2月3日発行━
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も く じ
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1.アンケート作りのコツ 〜複数の事柄を一度に聞かない〜
2.アンケート診断 〜総合ビルメンテナンス業 総務担当 様〜
☆お役立ちセミナー情報 〜実践アンケート講座のお知らせ〜
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こんにちは!
メールマガジン『きくすけ道場』担当の成相(なりあい)です。
前回号の冒頭で、
この時期は「アンケート月間」と言っていいほど、年度末・
年度初めに向けてのアンケートを、作成・実施される方がと
ても多いようです。
その影響もあってか、弊社で月2回開催している「実践アン
ケート講座」も、お陰様で大変ご好評をいただいております。
とお伝えしましたが、その「実践アンケート講座」でお会いする、
お客様にお話をお伺いすると「普段のアンケートは目的・実施数
ともにそこまでは重くないのに、この時期は実施数も多く内容も
特に重要な物が多いですね。」なんてことをお聞きします。
ここ半年以上講座を担当していて、この時期はアンケート実施数
が増えるだけではなく、今までご担当でなかった方も作成をされる
機会が増えているように感じます。
ただ、アンケート業務自体は企業にもよりけりですが、普段の
業務の傍らでするもの、という風土がある所が多いようですので、
そういった意味で、アンケート業務担当者にばかり、重い負担が
かかっている事実は否めません。
だからこそ、アンケートの実施数や作成者が増えるこの時期に、
アンケートの重要性や楽しさを、沢山の方と共有することで、
もっとアンケート作成者が増えて、普段大変な思いをされている
主担当者の方が楽になれば・・と思う編集人です。
さて、本日もそんなアンケート業務担当者様の、お役に立つ内容を
お届けしたいと思います。
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1. アンケート作りのコツ
− ひとつの質問で複数の事柄を聞かない −
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アンケート作成者の多くが「回答者にストレスが少ないように、
設問数を少なくしよう」と努力されるようです。
少なくしようと思うがあまりに、以下のような設問を作成した方が
いらっしゃいました。
―‐設問例――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――
質問:新商品(××)のデザインと内容について、
既商品(△△)と比較してみて、どう感じましたか?
[ ]
―‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――
アンケート全体の設問数は少なくなったものの、この設問のおかげ
で残念ながら、逆に回答者はストレスを感じてしまう結果になりま
した。
それは何故なのでしょうか?
答えは簡単です。
この設問では、“新商品(××)”の『デザイン』と『内容』二つの
事について聞いているからです。
二つのことを一度に聞かれた回答者は、「この質問・・いったい何を
答えればいいの?」と思ってしまいストレスを感じます。
折角、全体の設問数は少ないのに、この一問で「うーん」と考え込ん
でしまい、このアンケート自体に回答するということにさえ、ストレ
スを感じてしまうのです。
また、一つの設問で複数の事柄を聞くということは、回答者にストレ
スを与えるというだけではなく、集計結果にも影響してくるというこ
とがいえます。
社内アンケートの場合、回答者は業務の合間をぬって答えているので
たとえ一つの設問で複数のことを聞かれていても、深く考えず、一つ
のことだけ回答してしまう・・なんてこともあります。
すると、集計した結果が偏ったものになり、アンケート実施後に作成
者が大変困ってしまうことになります。
回答者の方の気持ちを考えるということは、大変よい事です。
しかし、回答者の混乱をさけ、より充実した集計結果を得たいのな
ら、一つの質問では、複数の事柄を聞かないようにしましょう。
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2. アンケート診断
− 今回は、[総合ビルメンテナンス業 総務担当 様] の
診断依頼です −
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部署名_______ 記入者名_______
貴部署でのマナー向上キャンペーン期間の実施結果につき
下記項目にご回答願います。
なお、従来よりマナー向上関連教育等に取組んでいる場合、
その事項も含め回答願います。
Q1).貴部署においては、どのような取組を実施しましたか。
[ ]
Q2).取組の成果(向上した事項)は何ですか。
[ ]
・
・
_________________________
Q1)について
この“取組”の内容をどの程度知りたいのでしょうか?
どのような内容か・どのような費用か・どのような実施理由か
・・・etc
「どのような取組を実施しましたか」という質問のしかたが
あまりに漠然としているので、何をどの程度、答えればよい
のか、回答者は迷うと思います。
また、自由記述式のような文章を書かせる設問だと、回答者は
一瞬考え込んでしまい、スムーズに次の回答へと筆が進みませ
ん。与えられた選択肢にチェックをするのは容易ですが、自分で
文章を書いていくことは容易ではないからです。
ただ、全てにおいて「自由記述式」が良くない、という意味では
ありません。
ここで大切なのは、この設問が“アンケートの最初の設問”だ
ということです。最初の設問というのは、その後の設問への
回答者のモチベーションに深く関わるものなので、一瞬考え込
んでしまうような自由記述式より、適した回答しやすい設問に
することが重要だからです。
ではどのようにして、改善したらよいのでしょうか?
ポイントは以下です。
―‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐―
<ポイント>
最初の質問は「はい」か「いいえ」で答えられるように
作り、具体的な内容はその次の設問から聞く。
―‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐―
以下にこのポイントをふまえて、改善例をご紹介します。
アンケートの最初の設問として、スムーズに回答しやすい
流れになっていると思います。いかがでしょうか。
―‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――
<改善例>
Q1. 2004年1月から12月までに、マナー向上のためのキャン
ペーン、またはそれに類する取り組みを行いましたか?
(記入者が昨年度途中で交代して、以前の状況を把握
していない場合は、引継書を読み直すか、以前の担
当者に確認して回答してください)
○はい ○いいえ
(※期間を区切って聞くことが肝心です。
作られた質問をクローズな質問に変えただけです。)
Q1-1.「はい」の場合は、その時期・内容・参加者・費用・
実施の理由・その効果をお書きください。
[ ]
(※聞きたい項目は目的に合わせて、5W3Hから
適切なものをお選びいただくと良いと思います。)
Q1-2.「いいえ」の場合は、なぜ具体的な取り組みがなかっ
たのか、思い当たる事柄に、複数回答で結構ですので
チェックをしてください。
(選択肢の例↓)
□ マナーが良く守られている
□ 顧客からのクレームを受けたことがない
□ マナー向上の必要性を感じていない
□ 忙しいのでキャンペーンを実施する時間がない
□ マナー研修につき、本社からの指示を受けたこ
とがない
□ マナー研修につき、現場責任者からの指示を受
けたことがない
□ 現在満足すべき状態にある
□ 現場で自主的に、教育・キャンペーンを行うよ
うな、権限は与えられていないと思っている
□ その他:理由( )
(※事故・クレーム等がなかった現場は、そのために
意識が希薄になっていることが多いのです。
そのような現場に「なぜ取り組まなかったのか」の
理由を聞いても、回答者が困るだけです。仮に回
答があっても、自由記述では数値化ができません
ので、選択式にする方が回答者・質問者双方に都
合が良いと考えられます)
―‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――‐――
Q2)について
Q1の理由と同じです。まず導入部を作り、それから具体的な
内容に入っていくような仕掛けを作らないと、回収率は上が
りません。
お勧めの改善例は次の通りです。
Q1の例を参考にして作ってみてください。作り方のプロセスは
同じです。
ステップ1.「“はい”か“いいえ”」で答えられる質問を
する
ステップ2.「はい」の場合は具体的な質問をして、自由
記述で答えていただくか、選択式にする。
ステップ3.「いいえ」の場合は選択式の質問にして、出来る
だけ、回答者の立場に立った選択肢を考える。
・
・
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但し、「社内向けアンケート作成」が目的の場合に限り、社内転送のみ
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次回は2月17日(木)の発行です。お楽しみに! |
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