言いたい理由(わけ)
「で、なにが言いたいの?」 と上司に言われたら、どう反応しますか?
1.「私の言いたいことは、○○○です。」(話した内容を繰り返す)
2.「簡単に言えば○○○です。」(相手の感情に気がついて、言いたいことを要約してみる)
3.「なぜ、いつも最後まで話を聞こうとしないのですか?」 (内容でなく、感情で反論する)
報告・連絡・相談が大切です。”といつも言っているくせに、 上司はつい部下の話を最後まで聞かず、 結論を先に求めてしまう“聞き方”をします。
部下だって、“丁寧に話しているつもりなのに、そんな言い方はないよ!” と反論の一つもしてみたくなってしまうことあるでしょう。
でも3の反応では、お互いに良い結果にはなりません。
以前にもお話したように、良いコミュニケーションは、「意味(内容)」と「感情」と両方がわかることです。
この事例のように、「で、なにが言いたいの?」 という話し方をしてしまうと、部下は上司が話の事実を確認したいのか、 考え(意見)を聞きたいのか、分からなくなってしまいます。
それどころか、部下が自分の人格を否定されたように 受け止めてしまう可能性もあります。
上司はこの場合、
「で、君の話の内容は○○だと判断していいのかな?」(相手の話を要約して受け止める)
「で、君の考えは○○だと理解していいのかな?」(相手の考えを推測して受け止める)
のどちらかを使えば、部下も上司が何を聞きたがっているのか分かります。
“そんな上司はめったにいないよ。”という部下の方には、 上司に対しての西村流の反応のしかたをお教えいたしましょう。
「で、なにが言いたいの?」と聞かれたら、
「すみません。何でもお話しようと思い、つい夢中になってしまいました。 私の話し方で、イライラされてしまいましたか?」
と言ってみてください。(微笑みながら言うと効果が上がります)
相手の気持ち(感情)を推測して言葉に出してみると、ふわっと、その場の雰囲気が和らぐものです。
“あなたの気持ちを分かりたいと思っていますよ。”
というメッセージを相手に伝えると、上司のトゲトゲしそうになる気持ちが
“あれ、自分の気持ちをわかろうとしているじゃないの。結構可愛い部下かも。”
という気持ちに変化していきます。
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