話を引き出す質問のコツ(その4)
第36号
前回「お客様にお会いできてとてもうれしいです」+α(次週お話します) と書きました。
読者の皆様は “+α”を、どのように推測されましたか?
そうです。+αは「笑顔」です。
人は、言葉だけでは心を動かしません。 もし最初に出会った相手が、こぼれんばかりの笑顔で自分を迎えてくれたらどうでしょうか?
英米人は、初対面の人に接するとき、まず相手に近づきます。そして「I am very glad to see you」と相手の目をしっかり見て話し、笑顔で握手を求めてきます。
そうです。+αは、「言葉以外のメッセージ」(非言語コミュニケーション)を使うということです。
「言葉以外のコミニケーション・メッセージ」は、次のような範囲があるといわれています。
1: |
音調(声の調子・音質・音量・速度・アクセント・間) |
2: |
近接(距離) |
3: |
接触(ふれあい) |
4: |
動作(頭・手・顔・首・肩等・向きや姿勢) |
5: |
視線 |
6: |
対物(化粧・めがね・香水・アクセサリー・背景の色) |
7: |
時間(夜・昼・曜日) |
同じように話しかけることでも、非言語コミュニケーションをどのように使うかによって相手の反応が変わるのです。
いままでの「話を引き出す質問コツ」4回の教訓を時系列で並べてみます。
1: |
笑顔を投げかける+αサプライズ
(次週お話します) |
2: |
良い感情を出来るだけ早く伝える
例⇒「お会いできてとてもうれしいです」 |
3: |
受け取りやすい姿勢を作らせるような質問をする
例⇒「お話をさせていただいてもよろしいですか?」 |
4: |
判断を相手に投げかけるような質問をする
例⇒「本日のようなお天気を、どのように感じていらっしゃいますか?」 |
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