話を引き出す質問のコツ(その3)
第35号
前回は、「相手が質問を受け取りやすい姿勢を作る質問をする(OK質問)」というお話をいたしました。実は、話を引き出すには、もう一つ取っておきの秘訣があるのです。
それは、「こちらの気持ちを言葉で表す」ということなのです。
英語でいえば「I am very glad to see you」という文にあたります。
これを最初に伝えると、二人の間の空気が劇的に変化します。
つまり、「お客様にお会いできてとてもうれしいです」と最初にお話するのです。
これが、コミュニケーション・スキルを持っている人と、そうでない人の決定的な差になります。
先に自分の「相手に対する良い感情を伝えること」が切り札なのです。
切り札は最初に使います。この言葉を「切り札」に取っておいて、「相手との話し合いがうまくいかなくなったら使おう」なんて出し惜しみしてはいけません。是非、すぐにでも使ってください。
「お客様にお会いできてとてもうれしいです」+α(次週お話します)
「お話をさせていただいてもよろしいですか?」⇒「はい(結構ですよ)
1: |
「本日のお天気について、どのように感じていらっしゃいますか?」 |
2: |
「お客様のお仕事は、今どのような状況なのですか?」 |
3: |
「ここまでいらっしゃる途中でお考えなったことを、教えていただけませんか?」 |
いかがですか、これが「良いコミュニケーション環境作り」です。
前々回の教訓:判断を相手に投げかける質問をする
前回の教訓:受け取りやすい姿勢を作る質問をする(OK質問)
今回の教訓:良い感情を出来るだけ早く伝える
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