話を引き出す質問のコツ(その2)
第34号
前号では、「相手から話を引き出すには、判断を相手に投げかける質問をする」とお話しました。しかし質問をしても相手が反応してくれない場合があります。なぜでしょうか?
それは、相手が質問を受け止める姿勢になっていないからです。
どんな素晴らしい花束でも、相手が受け取る姿勢になっていなければ、受け取れません。
相手が手を出す間もなく、いきなり投げられた花束は、地面に落ちてしまいます。
「あんなに心のこもった花束を差し出したのになぜ受け取ってくれなかったのだろう」
というような悲しい思い出がトラウマになって、ついには、コミュニケーションそのものが嫌いになり「引きこもる」ということにもなりかねません。
そこで「話を引き出すコツ その2」は、「相手が受け取とれる姿勢を作る質問をする」ということです。名前は「OK質問」と言います。
OK質問⇒
「お話させていただいてもよろしいですか?」
「お聞きしたいことがあるのですが、よろしいですか?」
この質問なら相手は考えずに(ほとんど無意識に)「YesかNo」で反応することができます。最初に相手から「簡単なYes」をいただくこと。これがとても大切なスキルです。
「投げた花束を受け取りやすいようこちらが準備して差し上げる」心配りです。
(OK質問)「お話をさせていただいてよろしいですか?」
⇒相手「はい (どうぞ)」
1: |
「今日の気候をどう感じますか?」 |
2: |
「お仕事の状況はいかがですか?」 |
3: |
「当社までの道のりをどう感じましたか?」 |
いかがですか、これが「良いコミュニケーション環境作り」です。
前回の教訓:相手から話を引き出すには、判断を相手に投げかける質問をする
今回の教訓:相手が質問を受け取りやすい姿勢を作る質問をする(OK質問)
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