どうあやまりますか?(あやまりコミュニケーションマネジメント)
第32号
先日、ある人にクレームのEメールを送りました。
「私はあなたのアドバイスの通りに行動したらとんでもないことになってしまった。この原因はすべてあなたにある。いったいどうしてくれるのですか?」
というような内容です。
ところが、そのメールを出した後で、非難した理由にまったく根拠がないことが分かりました。ただ自分の思い込みによる勘違いだったのです。
「メールの読み違い」「確認を怠ったために起きる早飲み込み」「言葉の使い方の違いによる誤解」「ただの物忘れ」等が原因のトラブルは多くなっています。
この場合、あなただったらどうしますか?
1. |
「あのメールは誤りだったので削除してください」という内容のEメールを送る |
2. |
「申し訳なかった」という内容のEメールを送る |
3. |
「申し訳なかった」という内容の手紙を送る |
4. |
「申し訳なかった」と電話をする |
5. |
「申し訳なかったのであやまりに行きたいけどご都合はどうですか」という電話をする |
まず先に考える視点は、“相手がどのように感じるか”です。
最近は、1番の「削除依頼メール」も使われています。自分の行動をデリートしたり、リセットしたりできると思う方が増えているのでしょうね。
コミュニケーションは一度発信したら元には戻りません。手軽なコミュニケーション手段(例えば携帯)の怖いところです。
もっとも深いコミュニケーションは直接会うことです。相手に与えるインパクトは、直接的な行動が一番強いのです。選挙で立候補者が有権者と出来るだけ多く握手をすることも同じ理由です。
教訓:自分の間違いに気づいたら出来るだけ早く直接行動する
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