「それってマジ!」は、反応の万能選手
第4号
「カナダなんか行って見たいわね」と奥さんが突然つぶやきました。
男性の貴方ならどう答えますか?
「えっ突然何を言い出すの?2人でいくらかかるか知ってるの?」(いくらかかるか How much)
「何時行こうって言うの?僕は忙しくて等分休めないっていっているじゃないか」(時間の不安 When)
「なぜそんな所に行きたいの?なんにもないよ」
「どうして君はそういつも勝手なんだ 都合っていうものがあるんだよ!」(相手への非難 Why)
ビジネス社会で生きている男性の多くは、すぐに物事の問題点を見つけて解決しようとします。5W3Hで生きている癖が、家庭でも抜けきれないのですね。この解決方法を見つけようとする習性が、男女間のトラブルを生む原因になることが多いことは、1月17日号でも書きましたね。
実はトラブルを引き起こす原因はもうひとつあるのです。
“女性からの『提案』『誘い』を『命令』と受け取ってしまう男性が多い”ということです。
もちろん人によって感じ方に差はありますが、女性からなにか提案された場合、それを『命令』として感じ、それだけで反発を感じる男性はかなり居るということです。
『命令』されたと感じた男性の頭の中は真っ白です。
「ウッ、なんで俺にそんなことを命令するんだ 俺にどうしろって言うんだ」という感じです。
女性から「ちょっと言ってみただけなのに、なんでそんなに怒るの?」って言われたことありませんか?
女性は「共感」を求めていただけなのです。
「カナダいいねー!」
この反応だけでかなりうまく行くのです。余計なことは言わないことです。相手を受容するって大切です。
最近の若者はワンパターンに反応して、このようなトラブルを避けるスキルを身につけています。我々も見習う必要があるかもしれません。
「それって マジ!」
「アンケートの質問は必ず質問形式にしてください」とお願いしている理由も、回答者が質問を命令と捉えることがないようするための配慮です。
「氏名」と書かないで、「氏名をお書きください」と“お願い”をしているのです。
教訓:命令されたと感じると、人は素直になれなくなります。
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