頭が切れる部下のように見える話し方
第21号
「要は、・・・ということだよね?」上司から言われたら、あなたはどう反応しますか?
・「ちょっと違います。」
(上司の使う言葉に納得できない。)
・「まあ、そういうことですね。」
(上司が自分の言葉に納得したいのだと思い、反論はしない。)
・「私の話を最後まで聞いてください。」
(自分の話しを遮られたと思い、不愉快になる。)
“相手の話を自分の言葉に置き換えて確認する。”ということは ビジネスとして必要なコミュニケーション・スキルのひとつです。
でもこの「要は」というのは、どこかトゲがありますね。
聞いていてムカッとするのはなぜでしょう?
それは「要は」という言葉にあります。
「手っ取り早く言うと」や、「分かりやすく言うと」という言い方も含めて“早く結論を言えよ”とか“君は要領の悪い話し方をするね”という気持ちが言葉の外ににじみ出ている言葉です。
このようなことを避けるために、
・まず結論だけを話す。
・「そのような結論に至ったプロセスもお聞きになりたいですか?」と聞く。
・「結論に対して私も意見がありますが・・・」と黙る。
・自分の意見を求められた場合だけ話す。
というのが上司に対するお勧めの話し方なのです。
なかにはどのような話し方をしても、最後まで話を聞かずに「要は」で言葉を遮る上司もいます。 このような話し方をする上司ほど「要は」何を言いたいのか分からないことが多いのです。
こんな上司には、
「お忙しいご様子ですから、結論だけ申し上げますが・・・」という話し方を身につけると、「うーん、なかなか頭の切れる部下だな。今度ゆっくり話を聞いてみよう。」なんて評価になりますよ。
教訓:忙しい上司には、全部話さない。
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