「聞く」話し方は「利く」
第18号
「ちょっと話があるんだけど。」
あなたがそう話しかけたら、彼女はどう反応するでしょうか?
「えっ!?何か疑われているのかしら?」(信頼感の欠如)
「なにか不機嫌みたいね?」(悪い感情の推測)
「いきなり“話がある”なんてずいぶん失礼な言い方をする人ね!」(好意の消滅)
男性の「ちょっと話があるんだけど。」という言葉に、女性はなぜこのような感情を持つのでしょうか?
それは、女性のコミュニケーション・スタイルが、「意味」と「感情」の両方を伝えるものだからです。
それなのに男性は、この二つを切り離して言葉を使うことになんの抵抗も感じません。「話がある」という言い方を、ただ「伝える情報(意味)がある」という場合にも平気で使います。
この「意味」と「感情」を分けてしまう無神経さに、女性は自然と憤りを覚えてしまいます。
女性が、誰かにこのように単刀直入な話し方をする時は、“相手と一定の距離をおきたい時”に限られています。
そのため“私をいったいどう思っているの?”という感情がこみ上げてきてしまうのです。
では、こんな時、女性にはどのように話しかけたら、自然に受け入れてもらえるのでしょうか?
話したいことがある時は、「聞いて欲しいことがあるんだけど…」と言ってみてください。
コミュニケーション・スタイルを少し変えるだけで、“聞いてあげてもいいかな”という気持ちになってくるのです。きっとうまくいきますよ。
教訓:単刀直入に言わないで、コミュニケーションの姿勢を
「話す」から「聞く」に変える。
[追記]
実は、男性がこのような話し方をする時には、“相手をビジネス上、対等のパートナーとして認めている”ことが結構多いのです。(相手が意味と感情を分けて伝えても平気なビジネス・パーソンだと認めている)
女性のみなさんもすぐ腹を立てないで、聞いてあげてくださいね。
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