娘が結婚したいって言ってきたらどうしますか?(その2)
第9号
ある日、夕食が終わった時に、娘が突然結婚したいと言い出しました。
私が、相手はどんな人なのかと聞くと、娘は、自分と違うことのない人だと言います。
私は「良くわからないね。その言い方では…」
このような時には、相手の話のなりゆきに任せれば良いのです。
でもこの時には、私もつい冷静さを失っていたようです。
相手の考えていることに集中しないで、相手の話し方について“批判”と受け取られるような言い方をしてしまいました。
このような時には、相手の言葉を言い換えて表現するとうまくいくことが多いのです。
例えば「自分と違うことがない ということは、会っていてとても自然だということなの?」とか「ということは、肩のこらない相手だと感じているということ?」とかです。
この話でもつれたのは、私が「良くわからないね。その言い方では…」の後です。
娘「なんか価値感が一致しているような気がするの…」
私「どんな価値感?」
娘「え… そういわれるとなんて言っていいかわからない…」
ここでその日の話は終わりになりました。
私が相手の気持ちを言い換えできなかったために、娘は無理な回答をしてしまい、それに対して相手の逃げ道をなくすような質問をしてしまいました。
「どんな価値感?」難しい質問ですね。(就職試験の面接官としては良く使っていましたが、この質問は事前に練習しないと答えられないということを思い出すべきでした)
教訓:相手の逃げ道をなくすような質問はしない。
[後日談]
相手の男性に会えば分かるということになりました。なるほど良い青年でした。家族全員、いっぺんにファンになりました。「百聞は一見に如かず」です。相手の両親と会って娘もいっぺんに気に入られました。5月には結婚することになりました。
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