知っている方が偉い?
第7号
居酒屋はいつも大変賑わっています。
早く着席したグループは、初めは静かに話をしています。お酒が入っていないのですから当然かもしれません。そのうち少しずつ席が埋まってきます。お互いが話している声が混み具合に比例して高くなって行きます。
席が満席になるころは大変です。混み合いますから遠い人の声は聞こえなくなります。話し相手はすぐ近くの人になりますから、一度にたくさんの人が同時に話すことになります。まさに「喧騒」ということになりますが、一体どんなことを話しているのでしょう?
このような場合、話している内容はともかく話す声が大きくなるのは、ある理由があるようです。それは、「より知っている」ということで優劣を競うことが多いからです。
「え?そのことなら俺のほうが知っているよ。」「そんな程度しかしらないの?実は丸秘情報だけどね。」「そんな程度か、俺なんかもっとすごいことを知っているぞ。」という感じですね。
とくに男性と女性が混ざったグループの中にいる男性は、この傾向が強くなるようです。
やはり男性は「知っていることの方が上だ」ということで自分を演出する傾向があるようです。
因みに、女性が「私って天然ボケなの」と、自己紹介する人が増えてきました。男性ではなかなかできない自己紹介の仕方です。
教訓:「知っていること」を切り札にするのは男性。
「知らないこと」を切り札にできるのは女性。
やはり男性と女性のコミュニケーションのスタイルは違いますね。
「知っているはず」という思い込みは、社内アンケートでも多く見られます。「理解してますか?」というアンケートは、たびたび見かけますね・・。
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