8. 自由回答形式の設問は例で回答をリードする

8. 自由回答形式の設問は例で回答をリードする

アンケート作成者であれば、以下のような“自由回答形式”の設問を必ず一度は使った経験があると思います。

質問
研修で使用した教材について、どう思いましたか?
[                          ]

このような“自由回答形式”は、選択肢が想定できない場合や、率直な意見を幅広く収集したい場合などに、とても便利な回答形式ですが、安易にこの回答形式を使っている方が多いようです。

というのも、“選択型回答形式”の場合には、選択肢の内容を吟味する作業を行うのですが、“自由回答形式”の場合には、その作業がないせいか、この回答形式の特徴を把握して使い方を工夫しようという傾向が少ないようです。

使いやすい回答形式だからこそ、その特徴をふまえて上手に使いたいですね。

それでは、上記の“自由回答形式”を使った設問例ですが、どこに改善のポイントがあるのでしょうか?

注意していただきたいのが、質問者が聞きたいことを、回答者がどの部分から知ることができるか、という点です。
まず、“選択型回答形式”の場合ですが、質問者がどのような種類・程度の回答を求めているかが、質問文・選択肢の“両方”から知ることができます。

それに比べ上記例のような、“自由回答形式”の場合は、質問者がどのような種類・程度のことを聞いているのかを、回答者は“質問文からしか”知りえることができません。

このような視点から、上記例の質問文の「研修で使用した教材について、どう思いましたか?」を考えると、回答者が「どう思うって、研修で使用した教材の “何”について、回答を求めているんだろうか?」と少しの間、考え込んでしまうという事が安易に想像できます。これではスムーズに回答できず、回収率にも 影響してしまいます。

では、どうしたらよいのでしょう?

それは、回答の“例”を設けて回答をリードすることで解決します。
以下の改善例をご覧下さい。

質問
研修で使用した教材について、どう思いましたか?
【例】・研修後でも読み返したいと思う内容だった・・・など

[                            ]

このように質問文に例を付加することで、質問者が聞きたいことをより具体的に、回答者に想像させることができます。ただ単に「どう思いましたか?」ではなく、例を設けて質問文だけで何を聞きたいかが、回答者に伝わるようにしましょう。