5. 回答しやすい質問から入る

5. 回答しやすい質問から入る

忙しく仕事をしている時に、突然後輩から、

「先輩、今年度の事業計画についてどう思われますか?」

こう聞かれたらどうでしょうか。

あなたは
「・・・急に聞かれてもな。一体、何を答えてあげればいいんだろうか・・」と、仕事の手を止めて考え込んでしまうか、
「何だ唐突なやつだな!もうちょっと聞き方っていうものがあるだろ」と怒りがこみ上げるか。
いずれにしても、あなたはすぐに、その質問に答えることはできないと思います。

では、こういう質問ならどうでしょう。

「先輩、今年度の事業計画を、もうご覧になられましたか?」

この質問ならば、見たか見ていないかだけなので、「はい」か「いいえ」で回答でき、多少忙しくても頭が真っ白になったり、腹を立てることなく答えられると思います。

この違いは何なのでしょうか?

それは「今年度の事業計画についてどう思われますか?」は、その人がどう思っているかという“考え方・感じ方”を聞いている質問で、「今年度の事業計画書 をご覧になりましたか?」は、その人がその計画書を見たかどうかという“事実・行動”を聞いている質問だということです。

“事実・行動”は明白な事柄なので「はい・いいえ」ですぐに答えられますが、“考え方・感じ方”は得てして「はい・いいえ」では答えられることではない場合が多いので、考える時間を必要とし、回答がすぐにはできないのです。

アンケートでも同様のことが言えます。

最初の質問でこのような「どう思われますか?」といった、“考え方・感じ方”を聞く質問を持って来る事で、回答者は「ウーン」と考え込んでしまい、その後の質問への回答も、億劫になってしまいます。

アンケートの始まりの質問は、テンポよく「はい・いいえ」で答えられるような「事実・行動」を聞く質問にすることが大切です。