1. 選択肢の基準を明記する

1. 選択肢の基準を明記する

社内アンケートで必ずといって実施するのが、“満足度”を聞くアンケートです。 このアンケートは、以下のような選択肢例が考えられます。

1.満足  2.ほぼ満足  3.ふつう  4 やや不満足  5.不満足

このような形の選択肢を、一度は皆さんお使いになった事があるのではないでしょうか。この選択肢を使う上で注意しなければならないのは、「ふつう」という選択肢です。

ズバリ「ふつう」とは、どのような状態を表すのでしょうか?
「ふつう」という言葉にはその人の物事の捉え方のくせ(傾向)によって、「ポジティブなふつう」にも「ネガティブなふつう」にもなるのです。 例えば「ふつう」という結果に対して2人の人が、以下のような感想を述べました。二人の言葉を比較してみてみると、

Aさん:「ふつう?・・・満足という言葉がもらえなかったら、 そりゃダメっていうのと同じだよ」
Bさん:「あぁ、ふつうだったら立派なものじゃないですか、 不満ではないのだから、いい結果じゃないですか」

この場合、Aさんの捉える「ふつう」は「ネガティブなふつう」、Bさんの捉える「ふつう」は「ポジティブなふつう」ということが分かります。

このように「ふつう」の回答は、回答者の物事の捉え方の“くせ”や“価値感”によって大きく変わってきてしまうという事が言えます。

つまり、人は同じ言葉でも人によってまったく異なった意味に捉えることが意外に多いのです。このような曖昧な回答結果を集計して現状の満足度として捉えてしまっては問題です。

では、どうしたらいいのでしょうか?

例えば、 こんな注意書きを設問に追記してあげてはどうでしょうか。

本日の研修内容で、あなたの業務で明日からやってみようという内容があった場合には「3.満足」を選択して下さい。あなたの業務で明日からやってみようという内容が、無かった場合には「4.不満足」を選択して下さい。どちらでもないと判断した場合には「3.ふつう」を選択して下さい。

選択肢の基準を明記したことで、回答者が質問者の意図とする「ふつう」の定義が分かり、より回答しやすくなったと思いませんか?

基準を明記することで、より正確な結果を得ることができるのです。